東京アートミュージアム誕生20年コレクション展

池田龍雄 「広場・逃亡」1992 織田廣喜 「田園の裸婦」1997 草間彌生 「考えるかぼちゃ」1993 舟越桂 「冬の名前」1993  若林奮 「DISCONTINUOUS TWO HOURS-6」1991 

会期:2024年7月13日(土)-9月29日(日)
開館時間 :11時~18時30分(入館18時まで)
開館日 :木・金・土・日
休館日 :月・火・水
夏期休館: 8月15日(木) - 16日(金)
(展示替および館内メンテナンスのため、会期期間外は休館)
入場料:一般 500円/大高生 400円/小中学生 300円
主催:東京アートミュージアム
企画:一般財団法人プラザ財団

本展について

東京アートミュージアム開設20周年 プラザギャラリー開設35周年記念コレクション展 新しい街で生まれた出会い

東京アートミュージアムをふくめた、このエリア一体の再開発は1992年にはじまります。東京都による都市計画道路の事業が認可されたことで、南北に細長い土地を斜めに縦断するような恰好で通ることになり、それ以外の土地はきわめて使いにくいかたちで残されることになったのです。そのとき、そうした状況を逆手に取り、これまでにないような街づくりが構想されました。道路に沿った両側を統一的なデザインでつくり直すもので、その構想は建築家・安藤忠雄(1941年生まれ)の手によって実現されることになります。東京アートミュージアムの独特の展示空間はこのようにして生まれたのです。

忘れてはならないのは、この展示室が街づくり全体のなかで意味をもっていることです。隣接する劇場や保育園、集合住宅、テナントとして入る飲食店など、このミュージアムはそれらすべてがつながっているのです。街が生まれる――これは2007年に東京アートミュージアムで開催された安藤忠雄展の展覧会タイトルですが、文字どおり、これらのアート作品はこの新しい街で生まれた出会いによってつながっているのです。

このコレクションは、作品だけを見るならば、ジャンルもスタイルもバラバラなものの寄せ集めのように思えるかもしれませんし、実際のところ、そうなのでしょう。唯一の共通点は「この街で出会った」ことに求められます。出会いとは、人間が予測できる範囲をこえる、縁としか呼びようのない出来事であり、その積み重ねがこの場所の歴史をつくってきたのです。今回の展覧会では、そうした機縁によって集まったアート作品の展示を通じて、そうした歴史の一端をご紹介します。

藤井 匡 / 美術評論家、東京造形大学教授

出展作家

池田 龍雄 IKEDA Tatsuo (1928 - 2020)
海老塚耕一 EBIZUKA Koichi (1951 - )
大沢 昌助 OSAWA Shousuke (1903 - 1997) 
織田 廣喜 ODA Hiroki (1914 - 2012)
掛井 五郎 KAKEI Goro (1930 - 2021) 
鹿江 恭夫 KANOE Yasuo (1924 - 2014)
木下 晋  KINOSHITA Susumu (1947 - )
草間 彌生 KUSAMA Yayoi (1929 - ) 
黒田 アキ KURODA Aki (1944 - )  
菅 木志雄 SUGA Kishio (1944 - )
辰野登恵子 TATSUNO Toeko (1950 - 2014) 
難波田龍起 NAMBATA Tatsuoki (1905 - 1997) 
西  常雄 NISHI Tsuneo (1911-2011) 
舟越 桂  FUNAKOSHI Katsura (1951 - 2024) 
若林 奮  WAKABAYASHI Isamu (1936 - 2003)