海老塚 耕一展
水と風の現象学 -実体変化として-
弊館では「海老塚耕一展 水と風の現象学 -実体変化として-」を開催いたします。
会期:2020年10月10日(土)-12月20日(日)
開館時間 :11時~18時30分(入館18時まで)
開館日 :木・金・土・日
休館日 :月・火・水
冬期休館:2020年12月21日(月)-2021年1月8日(金)
(展示替および館内メンテナンスのため、上記期間外は休館)
入場料:一般 500円/大高生 400円/小中学生 300円
主催:東京アートミュージアム
企画:一般財団法人プラザ財団
[ご来館に際してのお願い]
ご来館の際は、マスクの着用をお願いいたします。
体調がすぐれない場合や発熱のある場合などは、ご来館をおひかえください。
解説
長い間「水」と「風」に囚われている。そのふたつのものは瞬間であり、ものであり、書物でもある。身体で捉え、ものとして感受し、そして読んでいく。読みながら形に変えて行く。いわゆる制作という事なのだが、このところそれは「実体変化」ということになりはしないのかと考えている。もちろん宗教的な考えとは異なる。けれども実体として「水」と「風」を捉え、それを僕は多様な素材の言葉とその表現力と共同して、新たな実体である「水」と「風」を作っているのだ。そしてそこには「境界・端・限界」が存在している。
他者である僕はこんなことを考えながら、初めて僕に至るということを知る。何もない自分が、「水」と「風」と交感することにより、「水」と「風」の存在にいたり、そこで自分を見出すということなのだと今は考えている。回答のない問いのなかで、制作は進む。
略歴
1951 | 横浜市に生まれる |
1976 | 多摩美術大学美術学部建築科卒業 |
1979 | 多摩美術大学大学院美術研究科修了 |
1986 | 「第6回インド・トリエンナーレ」インド、ゴールド・メダル |
1988 | 「第4回アジアンアート・ビエンナーレ」最優秀作家賞 |
1991 | 第15回平櫛田中賞 |
2001 | 「第19回現代日本彫刻展」神奈川県立近代美術館賞 |
2003 | 第14回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞 |
主な展覧会
1981 | 「第2回ハラ・アニュアル」原美術館、東京 |
1982 | 「第18回今日の作家展・ノヴェンバーステップス」横浜市民ギャラリー、神奈川 |
1983 | 「現代美術の展望 立体造形」富山県立近代美術館、富山 |
1985 | 「現代彫刻の歩みー木の造形」神奈川県立県民ホールギャラリー、横浜 |
「アーティスツ・ブックス展」フランクリン・ファーネス、ニューヨーク、フジテレビギャラリー、東京 | |
1986 | 「第6回インド・トリエンナーレ」ラリット カラ アカデミー、ニューデリー |
1987 | 「もの派とポストもの派の展開 1969年以降の日本の美術」西武美術館、東京 |
「第19回サンパウロ・ビエンナーレ」イビラプエラ公園内パビリオン、サンパウロ | |
1988 | 「第4回アジアンアート・ビエンナーレ」シルパカラ アカデミー、ダッカ/バングラ ディシュ |
1990 | 「現代彫刻の歩みIII 物質と空間の変容 - 1970年以降の表現」神奈川県民ホールギャラリー、横浜 |
「プライマル・スピリットー今日の造形精神」ハラ・ミュージアム・アーク、群馬 | |
ロサンゼルス・カウンティ美術館、シカゴ現代美術館、フォート・ワース近代美術館他 | |
「第4回富山国際現代美術展」富山県立近代美術館、富山 | |
1997 | 「モンドマルサン彫刻展」モンドマルサンの公共空間、フランス |
2001 | 「第19回現代日本彫刻展」宇部市野外彫刻美術館、山口県 |
2002 | 「海老塚耕一展−眼差しの現象学—身体・素材・記憶」神奈川県民ホール、横浜 |
2003 | 「大地の芸術祭 越後妻有アート トリエンナーレ2003」 津南町、新潟 |
2006 | 「water and wind」チェンマイ大学美術学部ギャラリー、タイ・チェンマイ |
2009 | 「呼吸する風の肖像-1」渋川市美術館、群馬 |
2012 | 「風、扉は閉まっていると水に語る」アートギャラリーC・スクエア、中京大学、名古屋 |
2013 | 「水辺に佇み、風に触れる」 カスヤの森現代美術館/横須賀 |
2017 | 「海老塚耕一−励起する表面」八王子市夢美術館/東京 |
パブリックコレクション
立近代美術館、佐久市立近代美術館、神奈川県立近代美術館、田中美術館、東京国立近代美術館、渋川市美術館、世田谷美術館 |